円キャリートレード

円キャリートレード(円キャリー取引)とは、低金利である円を借りて、金利の高い通貨に投資をして儲けを狙うトレードのことを言います。

なぜこのようなことができるのかと言うと、円の金利は現在、 金融緩和 の影響を受けて、海外の通貨と比べて非常に低い状態です。
そこで、低金利の円を調達して(借りてきて)、米ドルや豪ドルといった(円と比べて)高金利通貨に替え、その国の株式や債券などに投資、運用して儲けを狙う事ができるのです。
(もちろん通貨を替える以上、為替のリスクは負いますが。)

円を借りてドルに投資してみる

実際にドルと円で 国債 に長期投資するケースを考えてみます。
※ここでは投資額を1億円、ドル円の為替レートは1ドル100円と仮定して話を進めます。

ドルで長期投資する場合

まずドルを入手する必要があるため、1億円を1ドル100円のレートで100万ドルに換えます。

その100万ドルで米国10年国債(金利2.5%)を買います。
金利2.5%とは、米国債を持っているだけで、年間2.5%のリターンが入ってくるという意味です。

つまり、10年間保有すれば、毎年2万5,000ドル(100万×2.5%=2万5,000ドル)×10年なので、合計で25万ドル儲かります。

そのため、10年後には償還される100万ドルとあわせて125万ドルになりました。
10年後も為替レートが1ドル100円であれば、2,500万円の儲けになります。

ドルが暴落するリスクがあるじゃないか、そんなにうまくいくものか、という声が聞こえてきそうです。

もっともですので、ドル安のケースも想定してみます。

ドルが暴落して、10年後のドル円レートが1ドル85円になったとします。
計算してみると、125万ドル×85円/ドル=1億625万円となり、まだ625万円の儲けがあります。

円で投資した場合

次に、米国のドルで投資を行わず、円で日本の国債を買って運用するケースを考えます。
金融緩和 の影響で日本の10年国債の金利は0.1%とします。

1億円の0.1%は10万円です。
日本の10年国債を保有していれば1年あたり10万円取得できます。
つまり10年間で100万円の儲けです。
結果的に、1億円は10年間かけても1億100万円(100万円の利益)にしかなりませんでした。

金利が高いと通貨の魅力も高まる

上記のドルと円で長期投資したケースを比べると、たとえ円高になっても、ドルで投資した方がリターンが良かった(625万>100万)という結論になります。
このように、円と他の国の高金利通貨の金利差を利用して儲けを狙うトレードが円キャリートレードです。

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