リスクオフ継続、株安に連れてドル円は月初から3円超下落(10/22-10/26まとめと翌週の予想)

今週の為替(FX)市場についてまとめました。

今週起こった出来事やニュース、それをもとに来週以降の相場について自分の見解を予測しています。リアルタイムの為替(FX)のニュースについてはTwitterにて発信しています。

ドル円は株安を受けて週を通して下落

先週のドル円チャート

ものすごいリスクオフの1週間でした。

世界的に株安が進行したことで為替も円買いの勢いが強くなり、週初112.50付近で取引を開始したドル円は26日の米国時間には112.38まで下落する場面も見られ、最終的に111円90銭付近で週の取引を終えました。

2018年9月半ば以降の日経平均株価チャート

2018年9月半ば以降のS&P500チャート

今週1週間で、日経平均先物は22532円から21184円まで約1350円下落しました(約6.0%下落)。
また、米国の代表的な株価指数であるS&P500は109ポイント下落しました(約4.0%下落)。

前週に2014年以来の安値を更新していた中国株は政府筋の買い介入のような動きが入ったことから、いったんは底を打ったような形にはなっていますが、世界中の多くの国で株安が進行する展開となりました。

ドル円は来週以降も株次第だが、急反発は望めないと予想

現在のドル円は、株の動きを見て連動しています。

日本時間は日経平均株価や上海総合指数に連動して、米国時間は上述のS&P500などの米国株に連動することが多いのです。
来週以降、10月になってから下落が続いている株価が底を打てば、ドル円も反発するかもしれませんが、その可能性は高くないように思えます。

2018年は世界的に株価が上昇する時間が長く続き、今月の初旬にそのピークを付けました。
そこから株価が急落しているのですが、下落のスピードが速すぎて、悪いコストでロングしてしまい、含み損と言う形で捕まってしまっている投資家は現在多く存在していると推測されます。

そう考えると、現在の株高からの調整局面はまだまだ長く続いておかしくないでしょうし、仮に株価が反発したとしてもヤレヤレ売りが入りやすく、上値が抑えられるような展開になりやすいと思います。
そして、それはドル円にも共通していて、下記リンクのCFTC公表のIMM通貨先物のポジションを見ても分かるように、世界中でドル円ロングが依然として多く積み上がっています。

株だけでなく、ドル円も下落するとロスカットの売りが入りやすく上昇しても戻り売りで抑えつけられやすいという現在の状況を踏まえると、来週以降も急反発は望めず、むしろ更なる下落に警戒するべきだと考えています。

ユーロドルは8月以来の安値に到達

2018年8月以降のユーロドルチャート

今週はユーロが大きく下落しました。
ユーロドルは1.1510付近で週の取引を開始するも、その後は軟調な展開となりました。

詳細は上記のリンクに書いていますが、現在イタリアの政治・財政問題が不安視されています。

10月15日にイタリア政府からEUに提出された来年度の予算案は、財政赤字の目標が非常に大きくなっていることから、EUはその案を承認せず、修正するようにイタリア政府に通達を行ないました。
しかし、今週はイタリア政府から現在の予算案を修正するつもりはないと強硬な態度を取る発言が数多く出てきたばかりではなく、国内で反EUの声が上がっているとの報道も相次ぎました。

実際にイタリアが英国のようにEU離脱を決定するような可能性は高くはないのですが、この政治混乱が材料視されてイタリア国債は暴落しました。
これを受けて、ユーロも売られる展開となり、26日には一時は1.1337まで下落する場面も見られ、最終的に週初から100pips以上安い1.140付近で取引を終えました。

ユーロドルは年内に1.100を割る可能性が高いと予想

2018年初来のユーロドルチャート

年初1.250超まで上昇したユーロドルは8月に年初来安値1.130をつけた後は反発が続き、今週は再びその1.130という水準に肉薄しました。

もしこの1.130という水準を下に抜けた場合には、チャート的に止まるようなポイントは無くなってしまうため、1.100付近までの下落が一気に加速する可能性があります。
また、今回のイタリアの政治・財政の問題は今後もマーケットに重くのしかかることから、ユーロ圏のリスクオフとして、ユーロは売られやすいと考えています。

すぐに到達するとは言わないまでも、年内に1.100を割るような可能性は十分にあると現在考えています。
先週からユーロドルの下落予想と述べてきましたが、現在もその目線は継続しています。