株高・円安!リスクオンはいったいどこまで続くのか…(9/24-9/28まとめと翌週の予想)

今週の為替(FX)市場についてまとめました。
今週起こった出来事やニュース、それをもとに来週以降の相場について自分の見解を予測しています。リアルタイムの為替(FX)のニュースについてはTwitterにて発信しています。

9/24-9/28の為替相場

先週に続き、世界的なリスクオンが継続する1週間でした。

今週のドル円チャート

日経平均株価が27年振りの高値を更新して一時24286円まで上昇、米国S&P500先物やダウ工業株30種も依然として史上最高値圏にいます。
このように株高が進行するリスクオンの展開の中で、ドル円も前週末から1円以上高い113円68銭という年初来高値を更新した状態で今週の取引を終えました。

FOMCで今年3回目の利上げを実施も、市場予想通りのノーサプライズ

米国では9月26日水曜日にFOMCがあり、市場予想通り全会一致で政策金利を2.00%-2.25%に0.25%引き上げました。
発表された声明文から、金融危機以降ずっと使われていた「緩和的」という文言が削除されたことから、FOMCの結果が発表された初動はドルが買われて、米債が金利上昇する展開になりました。

しかし、注目されていたドットチャートは、前回6月発表と比べて2018年末の金利見通しが引き上げられていたことから今年12月の利上げを見込むボードメンバーは増えていたものの、2019年・2020年の予想中央値は前回から変更されず、今回から発表された2021年の見通しは2020年から横ばいとなっていたことから、ややハト派に解釈されたと思います。

また、その後のパウエルFRB議長の発言において、上述の「緩和的」という文言の削除は金融政策が順調に推移ししていることを表すものであり、緩和的な政策がいつ止まるのかを示したわけではないと強調されました。
このパウエル議長の発言を受けて、FOMC後のマーケットは米金利低下・ドル安の流れになり、ドル円も113円10銭台から112円50銭台まで下落しました。

もっとも、翌日以降は原油高も相まって再び米金利が上昇する展開となり、ドル円も再び上昇を開始する流れとなりました。
FOMCが為替市場を動かす理由やドットチャートについては下記の記事をご参照ください。

イタリア財政問題からユーロ安

前の週に主要国通貨で特に強かったユーロが、イタリアの財政懸念によって週後半に大きく売られる展開になりました。

上のリンクにより詳しく書きましたが、現在のイタリアは選挙で票を集めた
  • 五つ星運動
    有名コメディアンが最近立ち上げた、ポピュリズム政党
  • 同盟
    移民排斥などを唱える極右政党

この2党が連立与党を形成しています。

国民の支持率は非常に高いのですが、国際金融市場においては高い評価を受けていません。
国民の支持率が高まるような政策を行うかもしれないのですが、それは財政を度外視するようなものになるとの懸念が高まっています。

イタリア2年国債のチャート

イタリアは27日木曜日に連立与党が予算協議を行ない、来年度の予算をGDP対比で2.4%のものにすると発表しました。

EUは加盟各国に対して予算は対GDP対比3.0%以内に留めるような財政均衡化規則というルールを施行していますが、これの範囲内には収まったものの、2.0%程度に落ち着くと予想をしていた市場参加者が多かったことから、現政権に対する財政懸念が高まることとなり、翌日の28日金曜日にかけてイタリア株が大きく下落して上のチャートのようにイタリア国債が大きく売られる(金利が上昇する)展開になりました。

今後は、10月15日までにEUに作成した予算案を提出して、それがEUによって承認されると正式な予算となりますが、まだまだ波乱を含みそうです。

今週のユーロドルチャート

今週の後半はこのイタリアの問題が材料視されて、ユーロドルは水曜の段階では1.18近い位置にいましたが、1.15台まで大きく下落しました。

来週の為替相場

引き続きドル円の上昇を予想

引き続き円安が続くと予想しています。
ドル円は10月中に115円ぐらいまで上昇する可能性は十分にあると思います。

米国の中国に対する貿易摩擦は終わったわけではありませんが、一時に比べてマーケットは材料視しなくなってきました。
そうなると、あまり相場をリスクオフ方向に動かすような材料は現在のところ浮かびません。
株を売ったり、円を買ったりするような材料がないことから、現在のリスクオンの流れは続く可能性が高いと思います。

先週、この場で唯一の懸念材料として日米の貿易摩擦懸念を挙げましたが、今週26日の日米首脳会談において、日本の為替レートに対して米国が言及してくることもなければ、米国の対日貿易赤字に関しても大きな話題にはなりませんでした。
少しの間は、日米の貿易摩擦というものは心配しなくてもいいのかと現在は考えています。
来週以降はクロス円と言うよりは、ドル円のロングを中心にポジションメイクをしていこうと考えています。