ドル安!それ以上に円安!/世界でリスクオン材料が相次いだ1週間(9/10-9/14まとめと翌週の予想)

今週の為替(FX)市場についてまとめました。
今週起こった出来事やニュース、それをもとに来週以降の相場について自分の見解を予測しています。リアルタイムの為替(FX)のニュースについてはTwitterにて発信しています。

9/10-9/14の為替相場

今週は世界中で様々なイベントを消化しながら円安が進んだ1週間でした。

2018/09/10~09/15のドル円チャート

週初111円近辺に位置していたドル円は、一時は7月20日以来の高値である112円16銭をつけるなど、週で大きく上昇しました。

世界で様々なリスクオン材料が出たこと、
そして、他の通貨が買われる中で、相対的に買われる材料の存在しなかった円は売られやすく、この1週間で円安が進みました。

それでは今週起きた材料を以下に紹介していきます。

トルコ中央銀行が予想を上回る規模の利上げを実施してトルコリラ反発

まず、新興国通貨全般ですが、堅調に推移しました。

9月13日木曜日、トルコ中央銀行は政策金利(1週間物レポレート)を現在の17.75%から24.0%まで大きく引き上げました。
市場予想の平均が21%であったことを考えると、トルコ中央銀行は現在の強烈な国内の物価上昇及び、深刻なトルコリラ安を本気で打開しにいくという強いスタンスをマーケットに伝えることが出来たと思います。

2018/09/10~09/15のトルコリラ円チャート

この利上げの発表を受けて、トルコリラは大きく上昇しました。
8月以降のトルコリラの暴落が一因となって下落が続いていた新興国通貨も全般的に上昇する展開になりました。

今年の夏は新興国通貨の下落が世界のリスクオフ材料になっていたこともあり、今週の新興国通貨全般が堅調な展開になる場面において、世界的な株高と円安が進みました。

ドラギ発言を受けてユーロ高・英国のEU離脱楽観視が広がりポンド高

欧州通貨も買われる1週間となりました。

2018/09/10~09/15のユーロドルチャート

週初1.155付近だったユーロドルは一時1.17台まで上昇して1.163付近で週を終えました。

2018/09/10~09/15のポンドドルチャート

ポンドドルも週初1.291付近に位置していましたが、一時は1.314付近まで上昇して1.307付近で週の取引を終えました。

ユーロが買われた理由は、9月13日にECB理事会が材料になったと思います。
ECB理事会は市場予想通り金融政策の現状維持を決定して、フォワードガイダンスでは少なくとも来年夏までは現在の低金利を維持するとの文言を維持しました。

これ自体は相場に何の影響も与えませんでしたが、その後のドラギの記者会見の内容において、将来のインフレについて市場が予想するよりも強気な発言が多く、タカ派な内容と解釈されたことからユーロが大きく買われる展開になりました。

また、9月11日火曜日に、英国のハモンド財務大臣やEUのバルニエ首席交渉官から英国のEU離脱に関する合意が8週間以内に可能だというポジティブな発言があった他、
11月にEU各国と英国間でEU離脱を協議する臨時首脳会議を行なうとの発表がありました。

前の週に続き、英国のEUに関する楽観論が今週も強くなったことがポンドの続伸に繋がったのだと思います。

ドル円こそ上がったものの、米ドルは売られた1週間だった

上述の通り、トルコを中心とした新興国通貨、及び欧州通貨が上昇、また原油高を背景にオーストラリアドルやカナダドルも堅調に推移したため、米ドルは相対的に弱い1週間となりました。

来週の為替相場

現在は各通貨に対して、今後どう動いていくのかに関する強い目線はありません。

今週は話題になりませんでしたが、前週にトランプ大統領が米国の対日貿易赤字の削減を今後は求めていくという発言がありました。
(米国の対日貿易赤字とは、米国から日本に対する輸出額より、日本から米国に対する輸出額が上回っている状態をいう)

もし今後、米国が今年中国に対して貿易面で本格的に強硬な姿勢をとったように、日本に対しても強硬な姿勢を取ってくるのであれば、おそらく為替レートにも焦点が当たりやすいことと思います。
具体的には、米国が今後、日本に対して貿易戦争を仕掛けてくるのであれば、為替に大きな円高圧力がかかりやすくなります。
そのため、もし次にトランプ政権が日本に対して本格的に貿易面での要求をしてくるようなことがあれば、迷わずドル円をショートしようと考えています。