ドルの利食いでユーロとポンドが強烈に買い戻された1週間(8/20-8/24まとめと翌週の予想)

今週の為替(FX)市場についてまとめました。

今週起こった出来事やニュース、それをもとに来週以降の相場について自分の見解を予測しています。リアルタイムの為替(FX)のニュースについてはTwitterにて発信しています。

8/20-8/24の為替相場まとめ

最も注目されていた22日-23日の米中通商協議、23日-25日のジャクソンホールのシンポジウム双方とも目新しい材料は何一つ出てこなかったことから今週の為替相場は波乱なく終了しました。
その中で特徴的だったのは、ドルを売って、欧州通貨をはじめとした今までショートしてきた様々な通貨を買い戻した動きです。

トランプ大統領らの発言でドルが下落

きっかけは8月20日の米国時間に起こりました。

詳細は下記リンクに書いていますが、

米国が年内に2回の利上げが出来ない場合のドル買い巻き戻しリスクとは?(下)【最近の相場傾向】

トランプ大統領が、現在の利上げを断続的に実行するという米国の中央銀行FRBに対して不満を表明したことや、アトランタ連銀総裁のボスティック氏が年内に必要な利上げ回数はあと1回で充分だと述べたことがきっかけです。

トランプ氏の中央銀行の独立性を無視するような発言に対しては、8月23日木曜日の米国時間にダラス連銀カプラン総裁やカンザスシティ連銀のジョージ総裁から、FRBは議会から独立しているとの発言が相次ぎました。
しかし、年内2回の利上げを規定路線と考えていた市場参加者は、ここ数カ月の間で投機的に保有していた、ユーロやポンド等をショートしてドルをロングするポジションをクローズする動きを加速しました。

先週末から今週にかけてのユーロドルのチャート

先週末から今週にかけてのポンドドルのチャート

結果、先週末に1.14付近に位置していたユーロドルは1.16前半まで上昇して、1.27前半に位置していたポンドドルも一時は1.29前半まで上昇して現在は1.285付近で推移しています。

大統領の辞職に伴うドタバタがあったオーストラリアドルや、日本円以外のほとんどの通貨に対して米ドルは売られる1週間になりました。

来週の為替相場

合意なきEU離脱問題を抱えるポンドは中長期的に下がりそう

来週はあまり大きな材料はありません。足下のボラティリティがやや低下してきていることを考えると、来週も大きくは動かない相場になるのではないかと感じています。
短期的な目線は有していませんが、英国は何度かこのサイトでも書いてきたように、EU離脱を来年正式に行うに際してEU側と様々な規定を定めなければならない中、その進捗状況は芳しくありません。

英国が抱える「合意なきEU離脱」のリスクとは?【足下のポンドの下落要因】

今週も週後半にかけてやや売りが目立つようになっていましたが、中長期的にはポンドは再び下がっていくと考えています。

また、英国のみならず、現在世界には様々なリスクオフになる材料が残っています。
今週は21日から24日までトルコは祝日でしたが、来週からは再びトルコの金融市場が動き出します。
トルコだけでなく、アルセンチンやベネズエラなど様々な新興国に不安の芽が残っています。そう考えると円はなかなか中長期的には売られにくいと予想をしています。

以上のことから、10月から11月ぐらいまでにかけてポンド円は今の水準よりも下がっていく展開になると考えています。

トルコリラの下落について

最後にですが、8月のFX相場を最も動かした要因であるトルコリラの下落がなぜ起きたのか、下記リンクにまとめています。
初心者でもわかるように、わかりやすく書いたつもりなので、興味がある方はぜひご覧ください。