日銀会合の内容を受けて円が上下、利上げ後にポンドが下落/来週は円高予想【7/30-8/3まとめと翌週の予想】

今週の為替(FX)市場についてまとめました。

今週起こった出来事やニュース、それをもとに来週以降の相場について自分の見解を予測しています。リアルタイムの為替(FX)のニュースについてはTwitterにて発信しています。

今週の為替相場

ドル円は日銀の発表などの材料もあり、日本の材料に振り回される1週間でした。

週初に111円前半に位置していたドル円は、水曜日に112円台まで上昇したものの、最後は再び111前半まで下落して終了しました。

今週のドル円(1時間足)

7月31日に日本銀行の金融政策決定会合2日目が終了して、日本銀行は「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」というタイトルで今回の会議で決定された今後の 金融緩和 の枠組みを発表しました。(下記)

参照元:日本銀行 強力な金融緩和継続のための枠組み強化

7月下旬から日銀は現在の金融緩和を柔軟化させるとの観測が高まる中、実際に発表された内容は

  • 政策金利のフォワードガイダンスの導入
  • 10年物国債金利の水準をゼロ%程度で推移させるという文言を維持
  • 国債の買い入れ残の増加額を年間80兆円とする数字の維持

などの点は、市場が思い描くよりも緩和色の強いものでした。

 

ある程度、金融緩和を弱めるとの警戒感があったからこそ、日銀が「現在の強烈な金融緩和を維持する」というスタンスが出てきたことはサプライズであったため、日銀の発表直後から円安が進行して、翌日8月1日には112円10銭付近までドル円は反発しました。

 

日本銀行の金融政策発表後の欧州時間、日本銀行の黒田総裁は記者会見の中で、「長期金利の変動幅はゼロ%程度から上下0.1%程度の倍ぐらいの変動を念頭に置いている」との発言をしました。

この発言を市場参加者は、日本の10年国債をゼロから上下0.2%程度の変動を日銀が許容すると解釈、すなわち-0.2%から+0.2%程度の金利レンジを推移するということになります。

2016年夏以降に、日本銀行か長短金利操作(イールドカーブコントロール)を導入してからは、10年金利の上限は0.1%程度に抑えられ続け、そのため今回の黒田総裁の発言は金利上昇を容認することだと解釈されることになりました。

そのため、翌日の日本市場では日本国債が売られて金利上昇(債券は売られると価格が下落することにより、金利が上昇します)

日本金利の上昇は円高につながるため、8月1日以降はドル円も下落する展開となりました。

また8月3日に発表された雇用統計の数字が市場予想を小幅下回ったことから、ドル売りの流れになったこともあって週後半にドル円は下落して、111円20銭付近の位置で週の取引を終えました。

 

ポンドは予想通り利上げ後に下落が進行

ポンドドルは週初1.31付近でスタートして、小幅上昇する展開になりました。

今週のGBPUSD(1時間足)

8月1日にBOEが金融政策決定会合で市場予想通り0.5%から0.75%の利上げを、9:0の満場一致で可決した直後に週の高値である1.317付近まで上昇幅を拡大するものの、そこからは一時は200pips以上安い1.297付近まで下落して1.30を割った水準で週の取引を終えました。

利上げしたのに下落したというのは不思議な感じがしますが、既に市場参加者の9割以上が今回の利上げを織り込んでいたことから、期待で買って事実で売るような利益確定の売りが出たのだと思います。

また、利上げを発表後のカーニー総裁の記者会見は、終始、将来のインフレ率に関しての不安や今後の利上げに積極的ではない姿勢が強調されていて、総じて内容はハト派だったと言えます。

こういったことから、今後の利上げは当分先であると市場に解釈されたことも、BOE後にこれだけポンドが大きく売られてしまった原因だと言えるかもしれません。

 

来週の為替相場

例年8月の雇用統計が終わると市場参加者が夏休みモードになります。

そのため、来週からは少しずつ市場参加者が減っていくと予想しているから、あまり大きな動きは期待できないと考えていますが、週後半にドル円は下落した流れは継続しやすいと考えています。

理由としては、上でも書いたように日本国債の金利上昇はそう簡単に止まらないと考えていて、これが円高圧力になると考えています。

【シカゴ先物円ポジション】

シカゴの先物のポジションを見てみても、円ショート(ドル円ロング)ポジションはまだまだ残っているため、下がりだすとポジションクローズを巻き込んでその勢いは大きくなりやすく、大きな自信はないのですが、来週はドル円はショート中心にポジションメイクする予定です。