中国株の下落と雇用統計悪化からドル円下落【7/2-7/6まとめと翌週の予想】

今週の仮想通貨と為替(FX)市場についてまとめました。

今週起こった出来事やニュース、それをもとに来週以降の相場について自分の見解を予測しています。リアルタイムの仮想通貨のニュースについてはTwitterにて発信しています。

 

為替市場

今週のドル円

今週のドル円は下落しました。

先週末110.70付近に位置していたドル円は、週初は最近のマーケットでの注目度の高い米国と中国の通商問題において、懸念が高まるようなニュースが少なく、7月3日火曜日にドル円は一時5月以来となる111.13まで上昇する場面も見られたが、そこからは売りが先行して110.40付近まで下落して週の取引を終えました。

 

ドル円が週半ばから下落した理由は、様々なものがあるが

  • 中国株の下落によるリスクオフ
  • 米国の雇用統計が悪化

この二つが特に大きな要因になったのではないでしょうか。

 

中国株の下落によるリスクオフ

今週は、中国の代表的な株価指数である上海総合指数が、直近の安値を更に更新して下落が進みました。

詳細は、下記中国の株価と為替の関係についてまとめているので省略させて頂きます。

▼中国株と為替の関係について解説しています

 

米国の雇用統計が悪化

7月6日金曜日に発表された米国の雇用統計は、予想よりも悪い数字と解釈されたことからドルは売られる展開になりました。

平均賃金 +0.2% (+0.3%)
非農業部門雇用者数変化 +21.3万人 (+19.5万人)
失業率 4.0% (3.8%)

 

日本語のニュースだと割と非農業部門雇用者数変化が最初のヘッドラインに上がってくることもあるため、一部、ニュースによっては今回の雇用統計の結果は良い数字のように言われているが、2016年ぐらいから利上げ局面になった後は、明らかに為替は平均賃金に対して反応するようになっています。

今回も平均賃金が予想を下回ったことによる将来のインフレ懸念から、結果発表後は、ドルが主要通貨全般に対して売られる展開になりました。

▼雇用統計とドルの関係について

 

【その他の通貨】ユーロとポンド

今週はユーロとポンドが上昇する展開になりました。

  • ユーロは7月4日(水)にECB当局者が、「一部のボードメンバーは来年末の利上げだと遅いと考えている」との報道
  • ポンドはBOEのカーニー総裁が「より一層の金融引き締め(利上げ)が必要」と発言

こういったヘッドラインを受けてユーロもポンドも将来の利上げ期待が今週大きく上昇したことから、先週末1.168付近だったユーロドルは現在1.1745、先週末1.320付近だったポンドドルも1.3285まで上昇しています。

▼ユーロ圏の利上げ織込み確率について

 

来週以降のFX(為替)相場

先週に引き続き、中長期的にドル円は下落する可能性が高いと考えています。

 

引き続き米国の通商問題や、需給の悪い中国株や、イタリアの政治不安など円高要因になるリスクオフ材料はマーケットにまだ多く残っています。

今後の経済指標による影響の度合いが大きいものの、米国において、12月に年4回目の利上げを行うという市場参加者の期待は現在の段階では高すぎるように感じます。

 

そのため、ドル円は長い目線では108円付近まで下落する可能性は十分にあると考え、現在は売っていいタイミングだと考えています。

また、上述のように今週はユーロドルとポンドドルが上昇したが、これらの通貨は4-6月にファンダメンタルズの悪化によって大きく下落したが、将来の利上げ期待を含めて悲観的になりすぎているように感じています。

EURUSD日足

GBPUSD日足

チャート的に1.18と1.33は売りも厚いように思えるものの、これらの通貨ペアは、来週の相場で上昇しやすいと考えています。

来週は、水曜日の利上げが強く織り込まれているBOC(カナダ中央銀行)の金融政策決定会合と木曜日の米国のCPI(消費者物価指数)が特に為替を大きく動かす材料になるのではないでしょうか。

 

7月9日からの週もどうぞよろしくお願いします。

▼今週の仮想通貨市場のまとめと来週の相場予想