【4/9-13の為替(FX)】今週のまとめと来週の相場予想

一橋大学卒。欧州系投資銀行所属、金利・為替トレーダー。

また、個人で2016年より仮想通貨を保有しています。Twitterで色々発信しています。(@c_p_t_k_d

為替(FX)市場

 

今週は、世界的に株が上昇する中ドル円は107円をはさんで緩やかに上昇しました。

来週は、いったん米国のシリア攻撃のヘッドラインで下落するものの、そこからは買い戻されやすい展開になるのではないでしょうか。

 

3月22日以来、米国と中国の貿易摩擦が注目されています。

トランプは中国に対して、巨額の関税をかけるスタンスを固持していて、中国も報復として米国に対して反撃を行なう意向を表明するなど、貿易という舞台で米中の覇権争いが繰り広げられています。

しかし、今週に関して言うと、お互いに交渉する姿勢を示すことも多く、中国の習近平が演説の中で、「中国経済を開放して、海外企業の出資を今以上に拡大する」という考えを表明したことは特に材料視されて、これが米国はじめ世界的に株価を大きく押し上げてリスクオンの流れが強まった。

 

今週1週間で、

  • 米国ダウ30種平均株価:23,980ドルから24,360ドルへ上昇
  • 日経平均:21,300円付近から21,800円付近へと500円上昇

株高の流れの中で円安方向への動きが強まり、前週末に106.90の水準だったドル円は、一時107.78まで上昇して、最終的107.36で1週間の取引を終えました。

リスクオンの動きが強くなり、ドル円は上昇する1週間ではあったものの、ドル円が下落するようなニュースもいくつかありました。

  • 米国が、化学兵器を使った疑いのあるシリアへの軍事攻撃を示唆
  • 3月の消費者物価指数が予想を下回った
  • ポールライアン議長が次回選挙に出馬しない意向を表明
  • FBIがトランプの弁護士コーエンを家宅捜査

こういったことは、ドル円の上値を抑える方向に働いたのではないでしょうか。

 

 

その他の話題としては、ECBメンバーであり、オーストリア中銀総裁のノボトニーが、ECBの預金金利を現在の-0.4%から-0.2%に引き上げることに関して言及を行なったことから、ユーロが買われるような場面もありました。(ユーロ圏の金利が上がる方向の動きだから、教科書的に、金利上昇して投資の魅力の上がったユーロが買われるという動きです。)

 

 

おまけ:原油について

原油が2015年以来の高値を更新していることなどが特徴的でした。原油の値段が上がっている理由は以下が考えられます。

 

  • 世界的に株価が上がっていること
  • 景気が良いので原油の需要が高まっていること
  • 産油国のサウジアラビアはじめ中東が紛争中のため原油の埋蔵や輸送がうまくいかないかもしれないという思惑

 

 

原油先物WTI

 

来週以降の相場について

来週の相場に関して述べると、下がって始まるものの、基本的にその後のドル円は上昇方向だと考えています。

日本時間4月13日土曜日の朝、米国は英国、フランスと共にシリアの化学兵器施設に対して、ミサイル攻撃を開始した。おそらく、この軍事行動を受けて、来週の月曜日は、いったんドル円は下に窓が空いてはじまるものとなるだろう。

(軍事的な緊張が高まると、リスクオフ通貨である円が買われますね!)

 

しかし、シリアの問題は長くFX市場では引っ張られないと思っています。去年の4月に、今回と同様に米国がシリアにミサイルを撃った時も、瞬間は円高に反応したものの、すぐにドル円は買い戻されたことがあったが、今回も円高の流れは長引くことは無く、今週のようにドル円は上昇の流れを継続するのではないかと考えています。

 

またドル円は3月以降、長く105円-107円というコアレンジの中での値動きが続いていたものの、今週をもって、107円付近での売りを消化しきって、取引レンジは上方にシフトしたと考えています。

世界的な株高が続く中、今度は107円を下限にするようなレンジに移行していき、遅くとも4月中には108円台まで上昇していくような展開を予想しており、日経平均も22,000円の復活は時間の問題だと合わせて予想しています。

 

仮想通貨市場についてはこちら。

【4/9-13の仮想通貨】今週のまとめと来週の相場予想