【4/2-6の為替(FX)】今週のまとめと来週の相場予想

一橋大学卒。欧州系投資銀行所属、金利・為替トレーダー。

また、個人で2016年より仮想通貨を保有しています。Twitterで色々発信しています。(@c_p_t_k_d

為替市場

ドル円は世界的な株の買戻しの影響を受けて、106円付近から107円付近まで上昇する流れになりました。

今週も、マーケットの最大の注目は、米国と中国の貿易摩擦がどうなるかだったと思います。そもそも、3月22日にトランプが中国に対して巨額な関税を設けると発言したことを発端に、それからの2週間というものは

 

貿易摩擦に関するニュース

それを受けて米株が上下

それを受けて為替が上下

 

これを繰り返し続けています。

現在は、2週間前に比べて、ニュースに目新しさがなくなってきたことから、株や為替の反応は小さくなってきているものの、今週だけでも

 

  • 「中国が米国に対抗して関税を設ける」と伝わると株安円高
  • 「米中の貿易に関する交渉がうまくっている」と伝わると株高円安
  • 「米国が追加で関税措置を検討する」と伝わると株安円高

 

本当にこのような、ヘッドラインで上下する相場が続いていました。

反応は小さくなってきているものの、来週以降もこの問題に関する、発言や報道で為替以上が大きく動く現在の相場は継続すると思いますので、要注意だと思います。

 

また、米国に関していうと月の第一週であったことから、雇用統計をはじめとして、ISM製造業指数やADP雇用統計など経済指標の発表が相次ぎました。

雇用統計は総じて悪い結果でした。2016年以降は最も注目されている平均時給が市場予想と同程度であったものの、非農業部門雇用者数変化が、市場予想を大きく下回ったことから、未来のインフレ期待が下落して、米債の金利が低下し、世界的に株価が下落して、円高方向に反応しました。

とはいえ、この結果が、2018年以降の利上げのペースを大きく下げるような内容だったと判断できるものでもないので、来週以降にこの動きを引っ張るようなこともないと考えております。

 

来週以降の相場について

来週は11日の水曜日に、米国で消費者物価指数が発表されます。ちょうど1年前に携帯電話料金の値下げがあったことから、これを受けて消費者物価指数が大きく下がったことがありましたが、今回はこの影響がなくなる最初の発表となりますので、上昇圧力がかかっています。この指標に対するマーケットの注目は高く、為替への影響はそこそこあると思いますので、来週はこれに注目だと思います。

 

日本国内は、あまりマーケットの反応はありませんでしたが、先週も述べましたが、引き続き安倍政権の今後に関してが注目だと思います。

森友文書の偽装の件は、いったん落ち着いてきたものの、今度は防衛省の文書偽装がピックアップされました。個人的には、森友よりもこちらの方が重い問題だと考えています。

この件に関しての野党、そして自民党内からの批判が増えると、ますます安倍政権の継続は困難になってきて、9月の総裁選挙で、退陣する流れにつながります。さすがに支持率の低すぎる野党と政権交代が起こることはあり得ないと思いますが、自民党の他の人が首相になるような展開にはなりうると思います。

そうなると、海外勢から、アベノミクストレードの巻き戻しトレードが仕掛けられると、2012年後半以降にドル高円安の推移してきた為替も、ドル安円高方向に大きく動く可能性も十分に考えられると思いますので、リスクシナリオとして頭に入れておくべきだと思います。

ドル円は、107.50付近まで木曜日に上昇したものの、雇用統計が悪かったことから、106.90付近まで下落して今週の取引を終えました。

 

来週以降の相場に関して、強い目線はありませんが、現在はざっくり言って105-107円のレンジの中にあると思います。このレンジが来週も継続するかどうかに注目が集まります。

週が明けて、107円を背中に下がっていくならば、「やはりレンジが継続するんだ!」と考えてショートする人も増えると思いますし、

今週の高値である107.50を上抜けしたりするならば、抵抗するようなポイントもないため、108円台までするする上がっていくのではないかと思います。

また、シカゴのCFTCの通貨先物を見てみても、2016年の大統領選挙以降に構築されていた、円投機筋の円ショートが無くなっていました。ここから、円をロングにしていくのかどうかも注目だと思います。

 

※雇用統計に関しては、下記リンク先に値動きに関してまとめていますので、参考になると思いますのでご覧ください。

米国雇用統計とは?雇用統計が良いとなぜドルが上がる?【FXの基礎知識】