中国株と為替の関係について【基礎知識】

2018年7月現在、中国株が下落している要因や、トレードに役立つ中国株と為替の関係の基礎知識を過去事例をもとにまとめました。

なお、この記事は2018年7月8日現在の情報をもとに作成しています。

 

中国株と為替の関係

2018年6月以降、世界各国の株価が伸び悩んでいますが、中国株の下落のスピードは特に速まっています。

中国の代表的な株価指数である上海総合指数は、7月以降は下落に拍車がかかり、上記チャートが示すように節目である3000ポイントを割って、歯止めが効かなくなってしまっています。

 

中国の株が下落している要因

現在、中国株が下落している理由は、米国との通商問題が最大の要因だと考えられます。

 

トランプ政権は2018年になってから、保護貿易主義の下、世界中の国々から米国への輸入品に対する関税を強化しています。

その中で、特に米国が目の敵にしている相手が中国です。
米国が中国からの輸入品に対する関税を強化すると、中国も米国からの輸入品に対して関税を強化する報復措置を表明するなど、世界の2大大国の貿易戦争は激しさを増して泥沼と化しています。

そして、この米中の貿易摩擦による関税強化こそ、中国株を大きく下げている要因です。

 

米国から中国に輸出する商品に比べて、中国から米国に輸出する商品の方が金額は大きくなっているため、中国は米国に対して貿易黒字という構造になっています。

そのため、お互いに関税を強化しあった場合には、経済に対するネガティブなインパクトが大きいのは中国ということになります。

上記のチャートを見ると、年明けから上値の重い展開が続いている中、特に伸び悩んでいるのは中国だということがわかります。
今後も米国と中国の貿易摩擦の問題が激化すればするほど、中国株には下落圧力が働きやすいと言えるでしょう。

 

中国株が為替に与える影響

次に、中国株が為替に与える影響についてお話しします。

基本的に、どこかの国の株価が下がるということはリスクオフ要因のため、通常は為替も円高方向に動く要因となりえますが、いつもいつも素直に円高に動くとは限りません。

しかし、例外的に中国株に関して、大きく暴落している局面においては、為替と強く連動することがあります。

過去にも2015年夏や2016年年明けなどの中国株が大暴落する局面では、中国の上海総合指数を見て為替取引を行うトレーダーが増加した結果、中国株に少し遅れて為替が動くことがよくありました。

 

ちなみに、中国株は日本時間の

前場 10:30-12:30
後場 14:00-16:00

の時間に株式市場が開いていますが、上述のような中国株が大暴落している時期において、この中国株の取引時間の上海総合指数に遅れて為替が動くことが非常に多かったです。

 

そして、最近のアジアタイムもこれと似た動きが生じています。

中国株が暴落するような局面では、中国の株式市場が開いている時間帯は、アジアタイムの為替トレーダー達の多くが中国株の値動きを見ながら為替をトレードします。
そのため、中国株が下がり始めるとリスクオフから円高になって、中国経済に連動しやすい豪ドルが売られたり、その反対に中国株が上昇方向に動くと、円安となって豪ドルが底堅く推移することが7月になってからは特に増えている印象を受けます。

 

ここ数年堅調に推移している米国株ですが、伸び悩んだタイミングは2回ほどあります。
それは上述の2015年夏と2016年の年明けの中国株が大暴落した時でした。

このように中国という大国は世界経済に対して大きなインパクトを与える国であることから、マーケット全体へのインパクトも非常に大きいです。

 

現在は、安値を更新しているタイミングであり、世界中の市場参加者が中国株の値動きに対して非常に神経質になっています。

そして実際にアジアタイムの為替ディーラー達は、この値動きを見ながらFXのポジションメイクを行っているため、しばらくの間は、中国の上海総合指数に遅れて為替相場が動くような時間帯は継続するのではないかと考えています。

【リアルタイム】中国株のチャート(外部サイト)

上記のリンク先では、リアルタイムに中国株のチャートを見ることが出来ます。

現在のアジアタイムにドル円やクロス円をスキャルピングなどの短期トレードをするのなら、中国株の値動きを一緒に見ながらトレードすることはパフォーマンスの向上につながると考えています。