金利とは?金利が経済や為替に与える影響を解説【FXの基礎知識】

このページでは金利とは何か、金利の決まり方、金利と為替の関係について色々と解説します。

金融に関わるお仕事やトレードをする際には必須の内容ですので、ぜひご一読ください。

 

金利とは?

金利とは、資金余剰体が資金不足体にお金を融資(投資)した時に発生する対価のことを言います。

 

お金が余っていて投資をしたい人(資金余剰体)と、お金が足りなくて調達したい人(資金不足体)がいると考えてください。

当然、融資(投資)する側からすると、より高い金利の相手に貸したい(投資したい)と思いますが、相手の経済状況が悪いとお金が返ってこないリスクがあります。

そのため、リスクのある相手はそれ相応のリターンを返さなければ投資の対象になりません。

 

金利はリスクリターンの観点から決まる

金利の決まり方を、リスク、リターンの観点から説明します。

 

以下のようなA君、B君、C君という3人がいるとします。

  • 年収1000万でしっかり者のA君
  • 年収400万で可もなく不可も無くのB君
  • 年収200万でお金にだらしないC君

この3人のうち、誰かにお金を貸す(投資する)としたら満場一致でA君になると思います。

 

A君は所得も性格も一番良いので、お金が返ってこないリスクが一番低いからです。

 

ここでA君よりリスクの高いB君やC君がお金を借りなければならないとしたら、それ相応のリターンを払わなければなりません。

例えば、A君が年間2%の金利で借りたいと提案したら、B君とC君は2%よりも高い金利を提案しなければ、お金を貸してくれる人はみんなA君に流れてしまいます。

 

そこでB君がA君の2%より高い4%の金利を払うからお金を借りたいと宣言したとします。

B君はA君に比べれば所得は低いですが、お金にだらしない訳ではないので、4%のリターンに惹かれてB君にお金を貸したい人が出てくるかもしれません。

 

こうなると、C君はB君よりもお金を返せないリスクが高いため、4%より高い金利を払わなければリスクリターンの観点からお金を借りられなくなってしまいます。

このように自分のリスクに見合ったリターン(金利)が形成されて金利のマーケットは作られていきます。

 

金利の動き方

次に金利の動き方を見ていきましょう。

上記のA君たちの金利は最終的に

  • A君 2%
  • B君 4%
  • C君12%

という水準で金利マーケットが落ち着いたとします。

 

もしこの時に2%で借りていたA君が

「僕はもっとお金が必要だから、今より高い3%払ってでも借りたい!」

と宣言したとします。

 

その結果、B君、C君をA君と比べた場合、お金を貸す側からすると、先程までの均衡が取れていた時よりも相対的に魅力が減ってしまいます。

こうなるとB君やC君にお金を貸す人が減ってしまいます。

 

しかし、B君もC君もお金が必要なので何とかして借りなければいけません。

彼等はA君に負けないよう、自分たちの支払う金利も高くして、自分たちにお金を回してもらおうと頑張ります。

 

結果として、A君が払う金利を釣り上げたらB君とC君も金利を上げざるをえなくなりました。

このように、誰かが金利を上げたら他の金利も上がるのです。

 

では、逆にB君が均衡の取れていた4%から急に

「僕は今はそこまでお金はいらないから、3%じゃなきゃ借りないよ!」

と宣言したとします。

 

するとB君へお金を貸す魅力が減ったことから、相対的にA君とC君の魅力が上がります。

こうなるとB君にお金を貸そうとしていた人はA君やC君に貸そうとします。

ここで、A君やC君は自分の元へお金を貸したい人が増えるため、その人たちに対して強気に交渉することができます。

 

A君&C君

「B君に貸してもリターンが少なくなったから、俺たちのところに来たんだよね?

君はお金を貸せる先を探して困ってるんだよね?」

 

このようにA君やC君は今までよりも立場が強くなり、より低い金利でお金を借りることができます。

B君が払う金利を引き下げた結果、お金を貸す側にとってA君やC君の魅力が相対的に上がったため、立場の強くなったA君とC君は支払う金利を下げることができたのです。

 

このように、誰かが金利を下げると他の金利も下がります。このようなカラクリで金利は上下します。

 

現実世界の金利

架空のA君たちを例に出しましたが、現実の金利でも話は同じです。

 

基本的にある通貨における様々な金利は連動しています。

  • 国債の金利
  • ある会社の社債の金利
  • 自動車ローンの金利 etc…

こういった同一通貨における金利は理論上連動しています。

 

どこかの金利があがれば他の金利は相対的に魅力的でなくなることから、借りる側の立場が弱くなって金利を上げざるをえなくなります。(A君が3%に上げたケース)

 

逆にある金利が低くなると相対的に他の金利が魅力的になることから、貸したい人のお金は他の金利を提示する借りたい人に流れます。

結果的に、借りる側の立場が強くなって金利を下げやすくなります。(B君が3%に下げたケース)

 

政策金利

金利の中には国が影響を持つことのできるものがいくつかあります。代表的なものとして「政策金利」がそれに当たります。

政策金利とは中央銀行が民間の金融機関に貸す金利のことです。

 

この政策金利を上げると(=利上げ)、世の中の金利全般が上がる傾向にあります。

 

なぜならば、民間の銀行が中央銀行から借りる金利が高くなると、

民間の銀行から一般企業や個人への貸付の金利も高くせざるを得ないためです。

(借りる金利>貸す金利だったら貸す側は貸すたびに損してしまいますね)

 

逆にこの政策金利を下げると(=利下げ)、世の中の金利全般が低下方向になります。

 

このように国(中央銀行)は世の中の金利全般を変化させようとします。

なぜこんなことをする必要があるのかと言うと、一般的には物価上昇率を調整するためですが、この金利と物価の関係はまた別の機会に説明しようと思います。

 

トレードするなら絶対に理解したい金利と為替の関係

ちなみに、魅力が上下するとお金の流れが変わるA君B君C君の例を上で出しましたが、同様の事象が通貨でも起きています。

そのことを下記の記事でまとめています。FXするに際して重要かつ必須の内容ですので、ぜひ一度読んでみてください。

▼【トレーダー必見!】金利と為替の相関関係