時価総額8位のStellar Lumens(ステラ ルーメン)。送金に優れている通貨としてリップルとともに注目されている仮想通貨の一つであります。
この記事では、ステラ(XLM)が人気な理由、リップルとの違い、ステラが買える取引所についてお話しします。
ステラ(XLM)とは?
Stellar Lumens(ステラ ルーメン)は、世界中のお金をスムーズに送金・決済できるようことを目的に作られたプラットフォームで、通貨単位は「XLM」です。
Ripple(リップル)をベースに開発されており、リップルを開発したJed McCaleb(ジェド・マケーレブ)氏を中心としたプロジェクトから生まれています。なお、初期はStellar(通貨単位:STR)と呼ばれていましたが、2015年にLumens(通貨単位:XLM)へと改名されました。
ステラ(XLM)の基本情報
通貨名(通貨単位)
Stellar Lumens(ステラ ルーメン/XLM)
公開日
2014年7月30日
日本の取引所
無し
海外の取引所
Binance、Poloniex、Upbit、Bittrex、Krakenなど
リップルと同じくブリッジ通貨として他の通貨に換金する際に便利であり、国境を超えた送金や決済を容易かつ安価に行えることを目指しています。
しかし、ステラは主に企業より個人向けに開発されているため、少額での取引に優れているほかいくつかの点でリップルより優れた点があります。そのため、個人の海外送金や海外サイトでの買い物においては、ステラは実用性が高い仮想通貨と言えます。
送金目的で作られた時価総額3位のリップルとの違い
ステラの決済システム
ステラは個人をターゲットとして、個人の利用を目的としています。そのため、個人が扱う小口の送金・決済に特化しており、少額であれば取引スピードはリップルよりも速いです。
ステラの発行上限
ステラは最初に1,000億XLM発行された後、1年ごとに1%ずつ総量が増えていきます。
なぜそのようなことをするのかというと、発行量を毎年1%ずつ増やすことで市場に回るステラの量を増やして価格を抑えるためです。より多くのステラが市場に流通することで、価格の変動リスクが抑えられて個人利用がしやすくなります。
なお、非営利団体のStellar Development Foundationが運営しており、全体の5%を所有しています。リップルの場合はリップル社が全流通量の約63%を保有しているため、リップル社の意向によっては極度に値下がりするリスクを抱えていますが、ステラはそのリスクが極めて小さいと言えます。(もっともリップル社もそのリスクを抑える姿勢を見せています。)
ステラのプロトコル
ステラは独自のプロトコルであるSCP(Stellar Consensus Protocol)を採用しています。
リリース当初はリップルと基本的な仕組みは同じでしたが、既存のリップルの認証方式の問題点を改善するため、新たに独自のプロトコルを実装しました。
リップルはXRP Ledgerというコンセンサスアルゴリズムを採用していますが、XRP Ledgerはブロックの承認者を限定して、その特定の承認者たちによってブロックを管理・記録する仕組みになっています。
このブロック承認者のことをUNL(ユニーク・ノードリスト)といい、全UNLの80%以上が合意することでブロックが承認される仕組みになっています。
しかし、80%の合意がない場合、チェーンが分岐する(=コインの分裂)という致命的なリスクがあります。
一方、ステラのSCPはリップルのチェーン分岐のリスクを抑えたもので、80%未満の合意でも承認される仕組みとなっています。
IBMとの提携
IBMはStellarとKlickEx(オセアニアで活躍するニュージーランドのデジタル送金会社)と提携して決済システムの効率化を図るようです。
2017年、金融業界における世界会議Sibos(サイボス)にて、IBMは決済時間の短縮など、グローバルな支払いにおけるプロセス改善に取り組む、新たなブロックチェーン・バンキング・ソリューションを発表しました。
この発表を受けて市場の注目を集めたステラの価格は高騰しました。ステラは日本ではまだまだ知名度の低い仮想通貨ですが、海外における注目度は高まってきています。
#IBM, @KlickEx & @StellarOrg have designed a universal, cross-border blockchain payments solution #Sibos2017 https://t.co/aDYLYvhLmq pic.twitter.com/mlUqFOlKrD
— IBM Blockchain (@IBMBlockchain) 2017年10月16日

IBM公式サイトより

FORTUNEより
ステラ(XLM)の購入方法
Binance(バイナンス)は中国系の仮想通貨取引所になります。ステラを扱っている日本の取引所はなく、ステラを売買しようと思ったら海外取引所を開設するしかありません。
海外取引所でステラが購入できるところは、Binance、Poloniex、Upbit、Bittrex、Krakenがあります。
ステラ(XLM)を安く買うならバイナンスがおすすめ
特にバイナンスは、手数料が全銘柄0.1%と格安です。
ですが、他の海外取引所も含め、国内の取引所(GMOコイン、ビットフライヤー)からビットコイン・イーサリアムを『バイナンス』に送金する方法しかありません。

日本の取引所を利用したい方はリップル(XRP)!
国内の取引所ではステラを取り扱っているところはなく、海外取引所だと国内取引所でコインを買い、送金しないといけないため、取引手数料に送金手数料がかかってしまいます。
ステラを投資・送金目的で買うのであれば、リップル(XRP)に投資するのも期待値が大きいかと思います。リップルは、送金目的としてメガバンクでも導入が進んでおり、リップルの価格が上がると、ステラの価格も連動して上がる可能性は大きいです。
国内取引所で1番レートがよくリップルが買えるのは『bitbank』になります。